海綿静脈洞合併切除、上顎癌高度進展症例

上顎癌の高度進展例では、下眼窩裂から硬膜へ浸潤し、さらに海綿静脈洞内に浸潤する場合がある。このような高度進行癌では、放射線治療あるいは抗がん剤動注+放射線治療でもCRは困難であり、手術に根治を期待した時代があった。ここで紹介するビデオは前外側海綿静脈洞を合併切除した症例である。良性腫瘍であれば、海綿静脈洞の一部切除(V3のみの切断など)で済む場合もある。しかし、悪性腫瘍では海綿静脈洞への限局的な浸潤症例は希で、ほとんどの症例で上眼窩裂浸潤があり、眼窩内容除去術が必要となる。海綿静脈洞浸潤症例の手術適応であるが、過去の経験から予後不良であったため、現在では手術適応としていない。しかし、軟骨肉腫など悪性度の低いものは適応となる場合もあり、症例ごとの判断が必要になる。本ビデオは癌研時代に撮影したもので画質はDVD以下である。しかし、歴史の一場面で行われた「拡大切除」を代表する貴重な動画であり、今後撮影されることはないと思われる。1.4倍速のせっかちなビデオであるが、ご容赦いただきたい。

 

        ビデオ供覧

 

 

 

       

 

       

 

         

千葉徳洲会病院    http://www.chibatoku.or.jp/

 耳鼻咽喉科

 頭頸部外科センター

  

2013年9月で三田病院を定年退職しました。

引き続き、頭頸部腫瘍(悪性・良性を問わず)を中心に診療を続けます。

サイバーナイフ治療は横浜サイバーナイフセンターと提携し、これまでどおり実施しております。

セカンドオピニオンは随時受け付けております。

 

鎌田信悦 (カマタシンエツ)